日伊フォーラム2020を開催しました

日伊フォーラム2020が日伊経済連合会の主宰で福岡で開催され、新型コロナウイルス対策による様々な制限のもとでの実施となりましたが、盛会裏に終了いたしました。

このフォーラムは、2013年から、日本とイタリアとのビジネス交流の機会を創設することを目的に、年に1度「西日本国際ビジネスフォーラム」として、福岡で開催してきたものです。今回より、イタリアへのフォーカスをより明確にするために、「日伊フォーラム」と改称してのスタートとなりました。

西日本ビジネスフォーラムの様式を引き継ぎつつ、新型コロナウイルス対策が必須となった本年度は、福岡以外、ローマ・東京からはビデオによる参加の方法を取り、日伊両国間で現在進行する経済ダイナミクスに関する、定期的なオブザーブのための機会となりました。

セミナーは「日伊における国際的シナジー効果のためのシナリオと展望」をテーマに、コロナ禍の収束後の日伊のビジネスの可能性に焦点が当てられ、セミナー後は、レセプションパーティーの夕食会で締めくくられました。

今回のセミナーの講演のなかで、政治・経済・社会的な観点から「イタリアはコロナ禍後の経済の再開に向け日本に熱い視線を向けている」ということが明確に感じ取られ、2021年に向け、持続可能性、環境、スタートアップ、イノベーションなどの面での日伊交流に大きな期待が向けられていることが分かりました。

イタリアからは、フォーラムのメディア・パートナーのイタリアのDIRE通信社ニコ・ペローネ局長はじめ、イヴァン・スカルファロット外務副大臣、ピエロ・ファッシーノ下院議員・外務委員長、ジャンニ・ジロット上院議員・産業委員長、マルティーナ・ナルディ下院議員・生産活動委員長、イタリア職人・中小企業全国連盟(CNA) セルジオ・シルヴェストリーニ全国書記長、財団SYMBOLAエルメテ・レアラッチ会長、そして、近年のフォーラムのモデレーターを歴任してきた、ジャーナリストのロベルト・アントニーニ氏、そして、イタリア商業連盟(Confcommercio)のリッカルド・ガローシ副会長、イタリア東洋商工会議所のアントニオ・バリーレ会頭が、そして日本からは、参議院議員 大家敏志先生、衆議院議員 鬼木誠先生が、現況や今後の経済の見通し、日伊関係への期待などについてのビデオをお寄せくださいました。

また、会場で直接講演を行ったジョルジョ・スタラーチェ大使は、両国間の経済交流の最新の情報についてご紹介くださいました。カトリック福岡教区のヨゼフ・アベイヤ司教は、教皇フランシスの最新の回勅である「Fratelli, tutti」に基づく、ポスト・コロナに向けた新しい社会の基盤となるべき価値観についてお話しくださり、続いて、日伊経済連合会のダニエレ・ディサント会長からの言葉、そして最後は日伊経済連合会の田中雅敏副会長によるクロージング・スピーチで締めくくられました。

リンク:https://jief.jp/forum-2020/