分野別マーケティング情報:イタリアの農業 2024

イタリアでは10年ごとに農業総合センサス調査が実施されます。直近の農業総合センサス(2020)によると、イタリアには1,133,006の農業法人が存在し、利用農地面積は1,240万ヘクタールに相当します。2020年の調査結果は前回(2010年)と比べ、企業数が大幅に減少(-30.1%)しましたが、利用農地面積は微減(-2.3%)となりました。

EU内にあるの農業事業者100社中、12.5社がイタリア企業ということになりますが、利用農地面積においては、EU平均は17.4ヘクタール/1社であるのに対し、イタリアは約10.9ヘクタールでした。

利用農地面積はイタリア南部に集中(45.7%)しており、農業労働者の10%が外国人です。

また、付加価値額では、イタリアは優等生です。

2024年の農業生産におけるイタリアの付加価値額EU27か国中1位(424億ユーロ)。次いで、スペイン(395億ユーロ), フランス(351億ユーロ), ドイツ(319億ユーロ)でした。農業生産額では、1位はフランス(884億ユーロ/2023年⽐-7.7%)で、ドイツ(754億ユー ロ/-0.9%)、イタリア(746億ユーロ/+2.2%)、スペイン(684億ユーロ/+4.3%)と続きます。

農業セクターにおけるトレンドは、農家の経営の多角化、とくにアグリツーリズムです。農業観光事業を行う農家が2022年には25,849社に達し、2007年と比較すると、なんと45.9%も増加しています。そのうち34.1%が女性経営者によるものです。

スマート農業も躍進しており、Agriculture 4.0の市場規模は23億ユーロ(2024年)で、機械設備への投資が広がったこともありハードウエア関連投資が減少し、はじめて前年比-8%のマイナス成長を見せました。41%の農家は、少なくとも 1 つの Agriculture 4.0 ソリューションを採用しており、農業団体や組合に加入している事業者のほうがよりデジタル化が進んでいる傾向にあります。イタリアでは、DXへの投資のためにトランジション5.0(最大45%)、インダストリー4.0(最大20%)、Nuova Sabatini 2025(最大10%)などの助成金や、税額控除などのインセンティブ制度が利用可能です。

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